社内での隠れAIの利用は多いかもしれない
最近では、弊社も教育テキストにもAI利用上の注意点を入れたり、会社様からの依頼でAI利用ガイドラインを作成したりと、個人情報保護教育や情報セキュリティ教育をはじめとして各AIに関する対応をしています。
その様な中、最近、若い人が上司からの連絡への返信案としてAIを利用するケースが増えているという大手ポータルサイトでの記事を見まして、これはどの企業も注意しないといけないな、と思った次第です。
記事では、上司からの文面をそのままAIのプロンプトフォームに張り付けて、ささっとAIの回答をコピーして返信している、といった使い方が紹介されていました。記事的には若い人が効率的にITを利用している、といった感じでしたが、これはつまり、上司のメール内容に業務上のことや氏名が入っていたら、それがAIサービス上で保存や学習されたりしてしまい、情報漏えいにつながるおそれがありそうな使い方です。
会社様によっては『当社はAIを使うような仕事はしていないので』という回答を頂くこともあると思いますが、メールやチャットでの利用の可能性を考えてもらうと具体的なリスクと捉えてもらえると思います。しっかりとした利用ルールを作っておかないと、こうしたシャドーITならぬ、シャドーAIという形で漏えいが起きてしまうかもしれません。AI利用のルールは、まだ使っていないと思うけど、、、そんな時期から先回りで整備しておくのが間違いなく、良いと言えるでしょう。
ちなみに、上記のイラストは『AIで上司へのメールへの返信案を作っている社員の画像を作ってください』という指示で作成したものです。
この様な感じで資料での素材利用も含めてAIは身近なところから利用が進んでいる点を認識して、当社としてもAI利用ルールの整備について、サポートをしてきたいと思います。